ご挨拶

ご挨拶

理事長挨拶

我が国の体外受精およびその派生技術による治療周期数は36万件に達し、その数は世界一となっております。 また、少子高齢化に喘ぐ日本にとっては、不妊治療は社会における重要事項です。これまで日本IVF学会は我が国を代表するARTを主題とする学会として必要な情報を発信し続けて参りました。この度は、この分野のリーダーである塩谷雅英先生が学術集会長として大変斬新で興味深い学会を主宰されます。多くの方にご参加をお願い申し上げます。

日本IVF学会理事長 森本義晴

学術集会長挨拶

近年の生殖補助医療(ART)の発展には瞠目するものがあり、その実施件数、ならびに技術水準においても日本の医療は世界をリードする立場にあるといっても過言ではありません。日本IVF学会は、国内外におけるARTの有効性と安全性の向上を目的とした最新の知見を提供し、活発な議論のもとに生殖医療を担う者の研鑽を高めることを目的として活動を続けて参りました。
さて、当学会の第19回学術集会は、平成28年10月1日、2日の両日、神戸国際会議場(神戸市)で開催の運びとなり、私が会長の大任を務めることとなりました。今大会では、近年急速な “ART” に関する科学の進歩と様々な社会の状況の変化を鑑み、今後10年に起きる可能性のある変化を『ART NEXT GENERATION』と題しまして皆様と論議を深めたいと思います。
メインテーマの「ART NEXT GENERATION」のシンポジウムとして、IVF大阪クリニック福田愛作先生に「IVM: in vitro maturation」を、米国Frisco IVF Dallas ScientificのMarius Meintjes先生には「How time lapse imaging can increase clinical success rates, monitor laboratory quality and help us implement SET?」と題してタイムラプスの今後について、 Reprogenetics社のSantiago Munne先生に米国でのPGS/PGDの将来について議論して頂きたいと思います。この他にも多数の著名な先生に講演をお願いしておりますのでご参加をお願いする次第です。
また、本大会では日本臨床エンブリオロジスト学会ならびに日本生殖看護学会とセッションを共有するため、より幅の広い生殖医療についての議論が可能になると思っております。
最後になりましたが、私どもの診療/研究活動を陰から支えてくれている各企業の協力をえて、充実して楽しく、神戸を堪能して頂ける学術集会にしたいと考えています。

第19回日本IVF学会学術集会長 塩谷雅英